PHISYX(Phase Interpolated and Synchronized Expansion)は、当社が独自に研究開発した世界最高水準のタイムストレッチ/ピッチシフト処理技術です。音声波形に含まれる周波数成分の位相に着目し、かつてない高品質なタイムストレッチとピッチシフト処理を実現します。
タイムストレッチ/ピッチシフト処理とは、テープやレコードの早回しや遅回しでは不可能な、再生スピードと音程の独立したコントロールを可能とする技術です。この技術を用いれば、音の長さを変えずに音程を変更したり、音程を変えずに音の長さを伸縮させることができます。
これまでの一般的なタイムストレッチ/ピッチシフト処理では、エコーのかかったような音になったり、音の発音のタイミングがずれたり、コーラスがかった音になったりするなどの弊害がありました。PHISYXではこれらの問題を、詳細な周波数解析の手法と、原音の位相を忠実に保つ技術の開発により解決しました。
また、PHISYXは人間の聴覚システムや人工知能的な手法を用いることなく、周波数解析や位相といった完全に物理的な世界でモデルを構築することにより、非常に高品質なタイムストレッチ及びピッチシフト処理を実現しています。そのため、ミックスされた音楽やソロ楽器演奏、ナレーションなど、どのような入力音源に対しても、信頼のおける出力結果を得ることができます。
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