CBOXで作成したアニメーションは[モーションをベイク]することなく、ModoのFBX出力機能を使用して外部に出力することができます。ですがFBXファイルフォーマットはシアーに対応していないため、スケルトンアイテムがシアー変形した状態になる事があります。 FBX出力を使用する場合は以下の設定にご注意下さい。
- 全てのリグ機能で[スケールウェイト][スカッシュアンドストレッチ]を使用して制御されたセグメントアイテムを、手動で回転したスケルトンはシアー変形が発生します。
- 脊椎リグでスプラインIKを使用した場合や、胸部アイテムをスケール使用したスケルトンアイテムはシアー変形が発生します。 脊椎リグでスケールしたい場合は、[脊椎自動制御]をOFFに設定するか[スケールウェイト]を0または1に設定してください。
シアー変形とは
シアー変形はトランスフォームのマトリクス計算で発生する数学的な問題です。一般的に3DCGソフトウェアではシアー変形が発生します。 シアー変形はXYX軸の2軸のみをスケールして、スケールしたアイテムの子になっているアイテムを回転した場合に発生します。 以下の画像はシアー変形した画像です。アイテムモードで球アイテムを2軸だけスケールを行い、球にティーポットをペアレントします。その後ティーポットを回転するとシアー変形が発生する事を確認出来ます。
CBOXリグをModo内で使用する場合、この問題は発生しません。CBOXリグはシアー変形が発生しないようにシアーをキャンセルしています。ですが外部ファイルに出力する場合は、ファイルフォーマットの仕様に依存してしまうためシアー変形が発生する事があります。
CBOXリグを使用した場合に、FBX出力でシアー変形が発生するか確認したい場合は回転ツールを使用する事で確認することができます。 脊椎リグで胸部アイテムのトランスフォームをスケールした後に、回転ツールを有効にすると回転ツールのハンドルが楕円形に表示されます。 Modo内でシアーの問題は発生しませんが、この状態のスケルトンをFBX出力するとシアー変形が発生します。